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新入生クラス支援ボランティア活動報告

4月8日(火曜日)

さくらの花の季節になりました。どの学校も新年度を迎え、ぴかぴかの一年生が新しい仲間に入りました。子どもたちは、新しい学校生活を楽しみにして張り切っていますが、やっぱり不安。あおば学校支援ネットワークでは、そんな新入生の生活をサポートする「新入生クラス支援ボランティア活動」を行っています。
この活動では、区内の二つの小学校でボランティアの方がアシスタントティーチャーとして、始業から下校までの間、生活支援・給食補助・学習支援などを行っています。
子どもにとって一人で登校する初めての日。多くのボランティアの方にとっても始めての経験。担任の先生方も新しい出会いにワクワク、どきどき。この活動は3年目を迎えますが、今年はどんな活動になるでしょうか。担当コーディネーターの私も楽しみな1ヶ月間です。(写真:担任とボランティアが打ち合わせ中。円滑なコミュニケーションのために打合せは欠かせません。)

 

4月10日(木曜日)

今日から楽しみにしていた給食が始まりました。白衣、白帽、マスクを身につけた給食当番が、クラス全員の大切な給食を一生懸命運んでいました。ボランティアの方は、先生と一緒に当番に付き添ったり、教室で子どもたちを見守ったり、配食したりしました。その後、給食を食べながら子どもたちの話に耳を傾けました。
給食の終了間際に、2年生が牛乳パックの片付けのお手伝いに来てくれました。ボランティアのMさんは、去年のこの活動で出会った子どもたちがやさしく1年生に牛乳パックの開け方を教える姿を見て、その成長ぶりに感心しきり。こういったこともこの活動で楽しみなところです。(担当コーディネーター)

 

 

4月15日(火曜日)

 3時間目に 「一年生仲間入りの会」がありました。今日が「荏子田小の一年生」 として本格的デビューです。
3人のボランティアの方たちは、6年生に手を引かれて登場した一年生の列の最後尾に付いて、入場の補助のお手伝いをしました。会の間には、大勢の上級生の前で緊張する子どもをやさしく励ましたり、全校でのゲームに参加したりしました。歌やゲーム、荏子田ウェーブなどを通して、一年生から6年生までひとつになっていく様をみて、子どもたちの発するエネルギーに感動したとのことでした。(担当)

 

 

4月18日 木曜日

荏子田小学校では、毎週月曜日と木曜日に朝の読書タイムがあります。一年生はまだ本が読めないので、先生が読み聞かせをしています。今日、1年2組ではボランティアのTさんが素話しと絵本の読み聞かせをしてくれました。演目は、「すなおなジョージ」(語り)と「わたしのワンピース」(読み聞かせ)でした。Tさんは、普段から色々なところで読み聞かせのボランティアをしていて、とても読み聞かせが得意なのです。
 このように、コーディネーターが日ごろから先生の希望やボランティアの方の得意なことをつかんでおいたり、双方の思いを伝えたりして先生とボランティアの間を取り持つと、子どもへの支援の幅が広がります。今日、子どもたちはTさんのお話にすっかり夢中になり、楽しい読書タイムを過ごしました。先生からも、「私も楽しみました。素敵な時間をありがとうございました。」と感謝の言葉をいただきました。

 

4月21日 (月曜日)

 3時間目は授業参観。「はる」の暗唱と「名刺交換」をしました。「はる」は子どもたちが国語の教科書で最初に学ぶ詩です。国語の授業で一所懸命覚え、大勢の保護者の前で元気よく発表しました。「上手にできるかしら」とボランティアの方までドキドキ。列の後ろでそっと見守りました。
 その後は、自分で書いた名刺をお友達や参観の保護者の方に渡して自己紹介しました。三人のボランティアの方たちは、全員の子どもたちが楽しく名刺交換ができるように、交換する相手がすぐに見つからないで困っている子どもに声を掛けてくださいました。黒子のようではあるけれど、子どもたちが安心して活動するために、そういったボランティアの方の心配りが立派な支えとなっていることを感じました。

4月23日(水曜日)

この活動も折り返しを過ぎ、子どもたちの学校生活もボランティアの方の活動も順調に進んでいます。今日は下校指導の補助活動をレポートします。
荏子田小学校の一年生は、学年で方面別に集まってみんな一緒に帰ります。楽しかった一日を終えた子どもたちが校門前に集まってきました。ボランティアの方には、方面別のプラカードを持って子どもたちの集合をお手伝いしていただいています。三人のボランティアの方は、元気に帰徒の道に着く子どもたちの後ろ姿を校門からいつまでも見守っていました。
 ところで、今日始めて支援活動をしたシニアのボランティアのOさんが、打ち合わせの時には体力的に自信ないということで2時間目までの活動の予定でしたが、給食と下校の指導をお手伝いくださいました。 「楽しくって、全然疲れませんでした。あさっての活動も楽しみにしています。」とのこと。コーディネーターとしてとても嬉しく思いました。

4月24日(木曜日)

今年度の活動は2校展開で、コーディネートをする私たちにとってとても忙しいものになりました。今日はみたけ台小学校の様子をお伝えします。
みたけ台小学校では、ASNが紹介したボランティアの方以外に、保護者が給食の配膳と片づけのお手伝いをしています。保護者のボランティアは、学校が募集していますので、ASNのボランティアとは初顔合わせです。それでもお互いボランティア同士ですので、臨機応変、柔軟に対応してくださいます。子どもたちにとって、保護者の方は「○○君のお母さん」ですが、ボランティアの方は、「もう一人の先生」という位置づけのようです。今日一人の子どもが、Mさんを「Mさん先生」と呼んでいました。きっと「困った時に助けてくれる身近な先生」ということなのでしょう。そう呼んだ子ども本人も不思議そうな顔をして、「M先生」と言い直していました。何となく微笑ましい光景で、思わず私もニコニコしてしまいました。

4月25日(金曜日)

今日の体育は、遊具を使った運動でした。運動と言っても、遊具の紹介と使い方の説明が主です。鉄棒やろくぼくをつかむ時はかならず「順手」で行うという基本を身につけさせるため、先生は一人ひとり丁寧に指導していました。
さて、ここで先生とボランティアの役割分担が登場します。先生が個別に指導している間は、どうしても待っている子どもたちへの目が行き届かなくなりがちです。体育座りができない子ども、運動場の砂をいじる子ども、友だちとはしゃぎだす子ども。皆が安全で楽しく運動ができるようにボランティアの方が見守ってくださいました。安全面での指導は、体づくりや感覚づくりの基本となる体育の時間ばかりでなく、日常的な活動の上で大切ですので、このようなボランティアの役割は大きいといえるのではないでしょうか。

4月28日(月曜日)

いよいよこの活動も最終週に入りました。ボランティアの方にとっては1ヶ月間で数回の活動でしたが、その数少ない出会いをとても大切にしてくださいました。ボランティアと子どもたちの出会いももちろんですが、先生とボランティアの方の関わりにおいてもこの活動が大きな役割をもっていることを感じています。
今回の活動では、始業前と下校後に先生とボランティアの方の打合せを行っています。朝は子どもたちの様子をみながら、各教室で先生がその日の流れを説明します。放課後は、ボランティアからその日に起こったことや気になったことを先生に報告します。子どもが困っていた様子から、「○○君、明日ディズニーランドに行くんだそうですよ」 と子どもとのささやかな会話まで話題になります。「前回来たときより子どもたちが落ち着いてきていますね。給食当番にも慣れてきました。」との温かい言葉をかけていただくこともあります。学校支援ボランティア活動が単なる「地域人材の活用」ではなく、子どもを中心において、顔を合わせ、一緒に考え、行動する大人たちの姿をみたような気がして、コーディネーターとしてとてもうれしく思いました。

4月30日(水曜日)

 今日の1・2時間目に体力テストがありました。1年生にとって始めての経験ですので、何をするのか興味津々です。6年生と1年生がペアーになって、立ち幅跳びとソフトボール投げに挑戦しました。
今日のボランティアは、3人の男性陣。HさんとOさんには、立ち幅跳びの計測を手伝っていただきました。子ども一人ひとりの計測のたびごとに腰を落として丁寧に対応してくださいました。Mさんには、ソフトボール投げの球拾いをお願いしました。6年生のソフトボール投げでは結構な距離が出て、右に左に走り回っていました。中休みにのどを潤すことなく、すぐに3時間目の授業のために教室に行ってくださいました。暑い中本当にお疲れ様でした。

 
さて、今日でこの活動は終了です。ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。職員室では、先生方が明日からのボランティアの不在を心細げにお話しされていました。ボランティアの皆さんに、短い間でも子どもたちの成長に関わることができたことに喜びを感じたり、この活動を楽しんだりしていただければ、それがコーディネーターとしての私の何よりの喜びです。校外学習であるいは運動会で、そして一年後の姿など、彼らの成長ぶりを見ることを楽しみにいたしましょう。See you again!

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